2012/7/23

競争法

グーグルが検索サービスで新改善策、欧州委は2週間内に結論

この記事の要約

インターネット検索市場におけるグーグルの商慣行をめぐり、欧州委員会が調査を進めている問題で、同社は欧州委に新たな改善策を提示したもようだ。17日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。欧州委の報道官はコメントを […]

インターネット検索市場におけるグーグルの商慣行をめぐり、欧州委員会が調査を進めている問題で、同社は欧州委に新たな改善策を提示したもようだ。17日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。欧州委の報道官はコメントを拒否。グーグルの広報担当は「引き続き欧州委に協力する」と述べるにとどめ、報道内容については言及を避けた。

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欧州委は中小検索エンジンや米マイクロソフトの申し立てを受け、2010年11月からグーグルに対する調査を進めている。欧州委はこれまでの調査から、グーグルが◇検索結果の表示で「グーグルマップ」など自社サービスを優遇している◇競合サイトに投稿されたレストランや旅行などに関する口コミ情報を無断で掲載している◇広告事業に関するパートナーサイトとの契約によってライバルが市場から締め出されている◇契約上の制限によって広告主がキャンペーンの出稿先をライバルの検索エンジンに変更するのを阻止している――との見方を強め、同社に対して是正を求めていた。

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グーグルは欧州委の制裁を回避するため、今月2日に同委が指摘した「4つの懸念に対応する」改善策を提示した。FT紙によると、欧州委のアルムニア副委員長(競争政策担当)は最近、グーグルのシュミット会長と会談し、是正策の一部について「さらに明確にするよう」要求。グーグルはこれを受けて新たな譲歩案を提示した。欧州委は同社からの新たな提案内容を精査し、2週間以内に最終的な結論を出す方針という。

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