2012/7/23

欧州ビジネスウオッチ

ビール大手ハイネケン、シンガポール同業の買収を提案

この記事の要約

欧州ビール大手のハイネケン(オランダ)は20日、シンガポール同業アジア・パシフィック・ブリュワリーズ(APB)の買収に乗り出したと発表した。APBに約9%を出資しているハイネケンは、シンガポール飲料大手フレーザー・アンド […]

欧州ビール大手のハイネケン(オランダ)は20日、シンガポール同業アジア・パシフィック・ブリュワリーズ(APB)の買収に乗り出したと発表した。APBに約9%を出資しているハイネケンは、シンガポール飲料大手フレーザー・アンド・ニーブ(F&N)に同社が保有するAPB株式の取得を提案。合意すれば出資比率を約82%に引き上げ、経営権を握る。

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APBは「タイガービール」「アンカー」「ビンタン」などのブランドで知られ、シンガポールのほか中国、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムなどで大きなシェアを持つ。ハイネケンは海外事業拡大戦略に沿って、新興市場に基盤がある同社の買収に乗り出した。

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ハイネケンは現在、APBに9.5%を直接出資しているほか、F&Nとの合弁会社を通じて株式32.4%を保有している。ハイネケンは同日、F&Nが合弁会社を通じて持つ株式39.7%を51億シンガポールドル(約33億ユーロ)で買い取ることを提案した。1株当たりの取得価格は、前日終値に約40%を上乗せした50シンガポールドル。

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