2012/8/6

競争法

後発薬の販売制限問題、仏セルヴィエにも異議告知書

この記事の要約

欧州委員会は7月30日、仏製薬会社レ・ラボラトワール・セルヴィエが複数のジェネリック薬(後発医薬品)メーカーと協定を結び、同社が開発した高血圧症治療薬「ペリンドプリル」の後発薬の投入を阻害した疑いがあるとして、関係各社に […]

欧州委員会は7月30日、仏製薬会社レ・ラボラトワール・セルヴィエが複数のジェネリック薬(後発医薬品)メーカーと協定を結び、同社が開発した高血圧症治療薬「ペリンドプリル」の後発薬の投入を阻害した疑いがあるとして、関係各社に異議告知書を送付したことを明らかにした。

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欧州委は2007年7月に同問題に関する調査を開始していた。その結果、セルヴィエがイスラエルのテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ、スロベニアのクルカ・グループ、インドのルピンなどと協定を結び、各社の開発技術を買収するなどして、ペリンドプリルの後発薬が市場に出回るのを不当に遅らせたと断定。各社に制裁手続きの第1段階となる異議告知書を送った。

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ジェネリック薬の販売をめぐっては、欧州委が同様のケースで調査を進めており、7月25日に、デンマーク製薬大手ルンドベックと独メルク、英ジェネリクスUKなどジェネリック薬8社に異議告知書を送付したばかり。

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