2012/9/10

競争法

携帯3社の英“おサイフケータイ”合弁を承認

この記事の要約

欧州委員会は5日、欧州の携帯電話サービス大手の英ボーダフォン、スペインのテレフォニカ、英エブリシング・エブリウェア(ドイツテレコムとフランステレコムの合弁会社)が英国にモバイル決済サービスの合弁会社を設立する計画を承認し […]

欧州委員会は5日、欧州の携帯電話サービス大手の英ボーダフォン、スペインのテレフォニカ、英エブリシング・エブリウェア(ドイツテレコムとフランステレコムの合弁会社)が英国にモバイル決済サービスの合弁会社を設立する計画を承認したと発表した。

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英ボーダフォン、スペインのテレフォニカ傘下のO2、ドイツテレコムとフランステレコムの合弁会社エブリシング・エブリウェアは昨年6月、モバイル決済システムの共通プラットフォーム構築を目的とする合弁会社の設立で合意した。3社は「プロジェクト・オスカー」と名づけた合弁事業を通じ、近距離無線通信(NFC)技術を利用したいわゆる「おサイフケータイ」サービスやモバイル広告・マーケティング関連事業を計画しており、3月に欧州委に認可を申請していた。

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欧州委は初期審査で、英国で携帯電話サービスを展開する4社のうち上位3社が合弁を組むと、高い成長が見込めるモバイル決済市場で公正な競争が阻害される恐れがあるとして、承認を見送っていた。しかし、さらに調査を行った結果、3社の合弁によって歴史が浅い移動分野の技術開発が進む効果があるとして承認した。

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