2012/9/24

環境・通信・その他

オーストリアが「E10」ガソリン導入凍結、EUの政策見直しで

この記事の要約

オーストリア政府は17日、バイオエタノールを10%混合した「E10」ガソリンの導入を凍結すると発表した。EUのバイオ燃料政策が不透明となってきたためで、10月に予定していた導入を中止し、EUの方針が固まるまで様子を見守る […]

オーストリア政府は17日、バイオエタノールを10%混合した「E10」ガソリンの導入を凍結すると発表した。EUのバイオ燃料政策が不透明となってきたためで、10月に予定していた導入を中止し、EUの方針が固まるまで様子を見守る。

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EUは2009年、温暖化防止対策の一環として、2020年までに輸送用燃料消費に占めるバイオ燃料の割合を10%以上に拡大することを加盟国に義務づける「再生可能資源エネルギー利用促進指令」を施行した。しかし、欧州委員会は原料となる農産物の需要拡大が食品価格の高騰を招く恐れがあるとして政策を見直し、バイオ燃料の比率目標を5%に引き下げる方向で検討している。来月にも正式発表する見通しだ。

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これを受けてオーストリアは「状況が明らかになるまで」(ベルラコビッチ環境相)「E10」ガソリンの導入を見送ることを決めた。

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EUではフランスが2009年、ドイツが2011年2月から「E10」ガソリンを導入している。

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