2012/9/24

欧州ビジネスウオッチ

ハイネケンのAPB買収確実に、タイ企業の支持確保

この記事の要約

欧州ビール大手のハイネケン(オランダ)は19日、シンガポール同業アジア・パシフィック・ブリュワリーズ(APB)の買収について、APB親会社の大株主であるタイ・ビバレッジグループ(タイ)の同意を取りづけたと発表した。これに […]

欧州ビール大手のハイネケン(オランダ)は19日、シンガポール同業アジア・パシフィック・ブリュワリーズ(APB)の買収について、APB親会社の大株主であるタイ・ビバレッジグループ(タイ)の同意を取りづけたと発表した。これにより買収成立が確実な情勢となった。

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ハイネケンは現在、「タイガービール」などのブランドで知られるAPBに9.5%を直接出資しているほか、シンガポール飲料大手フレーザー・アンド・ニーブ(F&N)との合弁会社を通じて株式32.4%を保有している。F&Nが合弁会社を通じて持つ株式39.7%を54億シンガポールドル(約35億ユーロ)で取得することで合意したが、F&Nに24%を出資するタイ・ビバレッジが買収阻止に乗り出したため、先行きは不透明となっていた。

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ハイネケンによると、タイ・ビバレッジは同社が検討しているF&N買収をハイネケンが阻止しないことを条件に、APB買収を支持することで合意したという。

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