2012/9/24

欧州ビジネスウオッチ

仏プジョー、物流部門の株式75%を売却へ

この記事の要約

仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンは20日、物流部門ジェフコ(GEFCO)の株式75%をロシアの国営鉄道会社「ロシア鉄道」に8億ユーロで売却する方向で交渉を行っていることを明らかにした。年内の売却手続き完了を目指す […]

仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンは20日、物流部門ジェフコ(GEFCO)の株式75%をロシアの国営鉄道会社「ロシア鉄道」に8億ユーロで売却する方向で交渉を行っていることを明らかにした。年内の売却手続き完了を目指すとしている。

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ジェフコは自動車メーカーから完成車、自動車部品の輸送を請け負う物流会社。32カ国で事業を展開しており、従業員数は1万300人に上る。

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販売不振で経営が悪化しているプジョーは合理化を進めており、7月に従業員8,000人の削減、シトロエンの小型車「C3」を生産する仏オルネー工場の閉鎖を発表したばかり。ジェフコの株式売却もリストラの一環で、売却益を負債返済などに充てるもようだ。同社は声明で、ロシア鉄道の出資は、ジェフコのロシア、中東欧、中国、インド、中南米での事業拡大に寄与するとしている。

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