2012/10/29

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏財務相が31日に電話協議、ギリシャ追加融資めぐり

この記事の要約

ユーロ圏の財務相は31日に電話協議を行い、ギリシャへの次回融資の可否を検討する。ユーロ圏財務相会合の議長であるルクセンブルクのユンケル首相兼財務相の報道官が26日明らかにした。\ 債務危機でEUと国際通貨基金(IMF)か […]

ユーロ圏の財務相は31日に電話協議を行い、ギリシャへの次回融資の可否を検討する。ユーロ圏財務相会合の議長であるルクセンブルクのユンケル首相兼財務相の報道官が26日明らかにした。

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債務危機でEUと国際通貨基金(IMF)から第1次、2次合わせて総額2,400億ユーロに上る金融支援を取り付けたギリシャは、315億ユーロに上る次回融資が来月中に実施されないと国債償還に行き詰まり、デフォルト(債務不履行)に追い込まれる。追加融資には、条件となる財政再建計画がEUなどの承認を得ることが必要となる。

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ギリシャの財政再建をめぐっては、追加緊縮策を盛り込んだ来年度予算案と、単年の財政赤字を2014年までに国内総生産(GDP)比3%以下に抑えるという約束の履行の2年先送りが認められるかどうかが焦点となっている。電話協議では、これらの問題を中心に討議する。

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トロイカと呼ばれる欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、IMFの合同調査団とギリシャ政府の財政再建に関する協議は終了しているが、追加緊縮策についてはトロイカが求める労働市場改革などをめぐって連立与党内で対立が生じている。政府は電話協議前の予算案成立を目指し、調整を進める方針だ。

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