2012/12/10

競争法

アストラゼネカの敗訴確定、特許悪用の制裁めぐる問題で

この記事の要約

欧州司法裁判所は6日、EUから競争法違反で制裁金支払いを命じられた英製薬大手アストラゼネカが、同措置を不当として提訴している問題で、同社の訴えを退ける判断を下した。これによってアストラゼネカの敗訴が確定し、5,250万ユ […]

欧州司法裁判所は6日、EUから競争法違反で制裁金支払いを命じられた英製薬大手アストラゼネカが、同措置を不当として提訴している問題で、同社の訴えを退ける判断を下した。これによってアストラゼネカの敗訴が確定し、5,250万ユーロの制裁金支払いを迫られることになった。

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欧州委員会は2005年、アストラゼネカが開発した潰瘍治療薬「ロセック」について、同社が1993年から2000年にかけて特許制度を悪用してジェネリック(後発薬)薬の参入を妨害したとして、6,000万ユーロの制裁金支払いを命令。これを不服とする同社は欧州司法裁の一審に当たる一般裁判所に提訴した。同裁判所は2010年、制裁額を5,250万ユーロに減額したものの、特許制度悪用と認定した欧州委の判断を支持する判決を下していた。

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アストラゼネカはこれを不服として上訴したが、欧州司法裁は原判決を支持した。

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