2012/12/10

環境・通信・その他

乗用車のCO2排出量、11年は3.3%減

この記事の要約

ブリュッセルに本拠を置く環境団体「欧州運輸・環境連盟(T&E)」が5日公表した自動車の二酸化炭素(CO2)排出量に関するリポートによると、2011年にEU域内で販売された大手15社の乗用車(新車)のCO2排出量 […]

ブリュッセルに本拠を置く環境団体「欧州運輸・環境連盟(T&E)」が5日公表した自動車の二酸化炭素(CO2)排出量に関するリポートによると、2011年にEU域内で販売された大手15社の乗用車(新車)のCO2排出量は走行1キロメートル当たり平均136グラムで、前年比3.3%減となった。EUは域内で販売されるすべての乗用車を対象に、2015年までにCO2排出量を平均130g/km以下、20年までに95g/km以下に抑えることをメーカーに義務付ける規制を導入しているが、T&Eは各メーカーの積極的な取り組みにより、前倒しで目標が達成される可能性が高いとの見方を示している。

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同リポートは日米欧韓の主要15社が昨年、EU域内で販売した乗用車のCO2排出量をメーカー別にまとめたもの。これによると、CO2排出量が最も少ないのは伊フィアットの119g/kmで、トヨタ、仏PSAプジョーシトロエン、仏ルノーと続いている。上位3社はすでに15年の数値目標(130g/km)を達成しており、15社全体でも目標達成に必要な削減幅は1年前の7%から4%に縮小している。ただ、独BMW、マツダ、ホンダは前年からの削減幅が1-2%にとどまっており、特にマツダは15年の目標達成には現在の水準から12%の削減が必要になる。

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一方、T&Eは20年を達成期限とする規制に関しても、過去4年間の実績をみる限り、95g/kmの数値目標は十分に達成が可能と分析している。リポートによると、目標達成に必要な削減幅に基づくランキングは欧州勢が上位に名を連ねており、10位以下は独ダイムラーを除いてすべてアジア勢となっている。

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