2012/12/17

総合 –EUウオッチャー

13年EU予算が成立、2.9%の増額で決着

この記事の要約

欧州議会は12日の本会議で、2013年EU予算案を承認した。これによって、加盟国と欧州議会の対立で一時は越年が見込まれた予算編成が終了。何とか年内成立にこぎ着けた。\ 成立した予算の歳出(支払いベース)は1,328億ユー […]

欧州議会は12日の本会議で、2013年EU予算案を承認した。これによって、加盟国と欧州議会の対立で一時は越年が見込まれた予算編成が終了。何とか年内成立にこぎ着けた。

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成立した予算の歳出(支払いベース)は1,328億ユーロ。前年から2.9%上積みされたが、欧州委員会がまとめた原案を50億ユーロ下回る水準だ。

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欧州委員会が4月に提出した原案の歳出は、前年比6.8%増の1,379億ユーロ。成長、雇用戦略のために必要として、インフレ率を上回る増額を提案した。これを欧州議会は支持したが、財政再建のため厳しい緊縮策を導入している英国、ドイツ、フランスなどが削減を要求し、調整が難航していた。

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加盟国と欧州議会の代表による折衝では、12年予算で89億ユーロの追加支出を求める欧州議会側が60億ユーロの追加で譲歩した代わりに、加盟国側が13年予算で2.9%の増額に応じる形での修正案で合意。加盟国は6日の閣僚理事会で同案を承認していた。

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