2012/12/17

競争法

ルーマニア電力市場で反競争的行為か、欧州委が調査開始

この記事の要約

欧州委員会は11日、ルーマニアの電力取引市場を運営するOPCOMが電力卸売市場への外国企業の参加を妨げている疑いがあるとして、同社と親会社の国営電力会社トランスエレクトリカに対する調査を開始したと発表した。\ OPCOM […]

欧州委員会は11日、ルーマニアの電力取引市場を運営するOPCOMが電力卸売市場への外国企業の参加を妨げている疑いがあるとして、同社と親会社の国営電力会社トランスエレクトリカに対する調査を開始したと発表した。

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OPCOMは国内唯一の電力取引市場運営会社。欧州委によると、OPCOMは独占的な立場を悪用して、卸売市場でのスポット取引に参加できる企業をルーマニアで付加価値税(VAT)納付を行った企業に限定し、外国企業を事実上締め出している疑いが持たれている。これはEU内の外国企業を不当に差別するもので、EU法が禁じる反競争的行為に当たると同時に、市場の流動性を損なう恐れがあるとして、調査の開始に踏み切った。

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調査の結果、反競争的行為が確認されれば、OPCOMとトランスエレクトリカは全売上高の最大10%に相当する制裁金の支払いを命じられる可能性がある。

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