2012/12/27

競争法

欧州裁、化学3社への制裁を妥当と判断

この記事の要約

欧州司法裁判所の一般裁判所はこのほど、欧州化学3社が炭化カルシウムなどの販売をめぐるカルテルでEUから科された制裁金が重すぎるとして訴えていた問題で、原告の主張を退け、制裁を妥当とする判決を下した。\ 欧州委は2009年 […]

欧州司法裁判所の一般裁判所はこのほど、欧州化学3社が炭化カルシウムなどの販売をめぐるカルテルでEUから科された制裁金が重すぎるとして訴えていた問題で、原告の主張を退け、制裁を妥当とする判決を下した。

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欧州委は2009年7月、欧州の化学7社・グループが、アセチレンガスや黒鉛、水素などの原料となるほか、製鉄・鋳鉄の脱硫剤としても使われる炭化カルシウム(カルシウム・カーバイド)とマグネシウム粉の販売でカルテルを結んでいたとして、総額6,112万ユーロの制裁金支払いを命じた。

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これに対して、独アルマメット(制裁額304万ユーロ)、独・オーストリア資本のエカ・グラニュラー(同640万ユーロ)、スロバキアのノバチェ・ケミッシュ・ザヴォディ(同1,960万ユーロ)の3社は、制裁金を支払うことができないとして減額を求めていた。

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