2013/1/21

産業・貿易

中国製の有機被覆鋼材に反ダンピング措置、欧州委が決定か

この記事の要約

欧州委員会が中国製の有機被覆鋼材(有機溶剤による塗装を施した鋼材)に反ダンピング措置を正式発動する方針を固めたもようだ。ロイター通信などが15日報じたもので、加盟国の承認を経て最大50%程度の反ダンピング関税を適用する見 […]

欧州委員会が中国製の有機被覆鋼材(有機溶剤による塗装を施した鋼材)に反ダンピング措置を正式発動する方針を固めたもようだ。ロイター通信などが15日報じたもので、加盟国の承認を経て最大50%程度の反ダンピング関税を適用する見通しだ。

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有機被覆鋼材は建材などに利用される。欧州委は昨年、中国メーカーが製品を不当な廉価でEUに輸出し、域内メーカーを圧迫している疑いがあるとして、関税の税率を13.2~57.8%上乗せする暫定的な反ダンピング措置を適用した上で、調査を進めていた。

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複数の消息筋がロイターに語ったところによると、欧州委は中国の有機被覆鋼材メーカーが政府から不当な補助を受け、ダンピング輸出していると認定。暫定措置を本格化し、最長5年にわたって税率最大52%の反ダンピング関税を課す方針を決めた。

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欧州委は30日に加盟国に同措置発動を勧告する予定。加盟国は3月中旬までに同措置実施の可否を判断する。

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