2013/1/21

環境・通信・その他

787型機の運航停止、EUも指示

この記事の要約

EUの欧州航空安全局(EASA)は17日、バッテリーからの出火などトラブルが相次いでいる米航空大手ボーイングの最新鋭中型旅客機787型機(ドリームライナー)について、米連邦航空局(FAA)の決定に沿って、域内の航空会社に […]

EUの欧州航空安全局(EASA)は17日、バッテリーからの出火などトラブルが相次いでいる米航空大手ボーイングの最新鋭中型旅客機787型機(ドリームライナー)について、米連邦航空局(FAA)の決定に沿って、域内の航空会社に対し同機の運航を停止するよう指示したと発表した。FAAは16日、バッテリーの安全性が確認されるまで米国で登録されているすべての機体を運航しないによう、航空会社に命じていた。

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EASAの広報担当は「バッテリーの不具合について原因が明らかになり、安全性が確認されるまでボーイング787の運航を見合わせたFAAの決定を支持する」と述べ、引き続きFAAおよびボーイング社と緊密に連携して事態の推移を注視していく考えを示した。FAAの決定を受け、これまでに日本、インド、チリの航空当局も国内の航空会社に787型機の運航停止を命じている。

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欧州ではポーランドのLOT航空がボーイング787を2機保有しており、今月16日にワルシャワ~シカゴ便の就航を開始したばかり。LOTには来年3月までにさらに787型機3機が納入される予定だが、同社は今回の事態を受け、ボーイングに対して金銭的な補償を求める方針を示している。

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FAAが特定の機種を対象に全面的に運航停止を命じたのは、1979年のマクドネル・ダグラスの「DC-10」以来34年ぶり。米国ではユナイテッド航空のみがボーイング787を導入している。

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