2013/1/21

環境・通信・その他

機内持ち込み手荷物に共通ルールを、欧州議員が欧州委に要請

この記事の要約

欧州議会は17日の本会議で航空旅客の権利保護について審議を行い、複数の議員から機内持ち込み手荷物に関するルールを域内で統一すべきだとの意見が出された。議員らは一部の航空会社が機内に持ち込める手荷物を過度に制限したり、サイ […]

欧州議会は17日の本会議で航空旅客の権利保護について審議を行い、複数の議員から機内持ち込み手荷物に関するルールを域内で統一すべきだとの意見が出された。議員らは一部の航空会社が機内に持ち込める手荷物を過度に制限したり、サイズや重量が超過した場合に不当な割増料金を請求するといったケースがみられ、多くの利用者がこうした不透明な対応に不信感を抱いていると指摘。欧州委員会が今年前半にまとめる航空旅客の権利強化に向けた新たな規制案に、機内持ち込み手荷物に関する共通ルールを盛り込むべきだと主張している。

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EU内では機内持ち込み手荷物をめぐるトラブルが後を絶たず、とりわけ格安航空会社がサイズや重量オーバーに際して不当に高い割増料金を請求していることが問題視されている。欧州委のデ・グフト委員(通商担当)を交えた審議で、ルクセンブルクのバッハ議員は「追加的な収入を得るために航空会社が行っている不当な商慣行から消費者を守らなければならない」と強調。ベルギーのKhadraoui議員は「機内に持ち込むカバンのサイズが規定を超えていれば空港内で購入できるよう、航空会社は搭乗口ではなく、チェックインカウンターで手荷物をチェックすべきだ」と指摘した。

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これに対し、デ・グフト委員は航空会社によって機内持ち込み手荷物の取扱いにばらつきがあることを認めたうえで、こうした現象は「競争の激しい市場における多様性の表れとみている」と発言。新たな規制の導入には否定的な見解を示した。

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