2013/1/21

欧州ビジネスウオッチ

英スタンステッド空港、売却先が決定

この記事の要約

英空港運営会社のヒースロー・エアポート・ホールディングス(旧BAA)は18日、ロンドンのスタンステッド空港を国内同業のマンチェスター・エアポーツ・グループ(MAG)に売却することで合意したと発表した。売却額は15億ポンド […]

英空港運営会社のヒースロー・エアポート・ホールディングス(旧BAA)は18日、ロンドンのスタンステッド空港を国内同業のマンチェスター・エアポーツ・グループ(MAG)に売却することで合意したと発表した。売却額は15億ポンド(約18億ユーロ)。

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スタンステッド空港はロンドンのヒースロー空港、ガトウィック空港、マンチェスター空港に次ぐ国内第4の空港。アイルランドのライアンエアーなど格安航空会社が乗り入れている。

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ヒースロー・エアポート・ホールディングスは、ヒースローなど7空港を運営していたBAA時代に、英独禁当局から市場独占を指摘され、3空港の売却を決定。すでにガトウィック、エジンバラ空港を売却している。今回の売却により、傘下の空港はヒースロー、サザンプトン、グラスゴー、アバディーンの4空港に減る。

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スタンステッド空港の買収にはマレーシアの空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス、豪マッコーリー銀行も名乗りを上げていたが、マンチェスター空港を運営するMAGが豪インフラファンドのインダストリー・ファンズ・マネジメントと組んで競り勝った。買収手続きは2月末までに完了の見込みだ。

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MAGは買収資金を確保するため、インダストリー・ファンズ・マネジメントから出資を受ける。インダストリー・ファンズ・マネジメントは同社の株式35.5%を握ることになる。

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