ユーロ圏17カ国は21日に開いた財務相会合で、「ユーログループ」と呼ばれる同会合の新議長にオランダのデイセルブルム財務相(46)を選出した。デイセルブルム氏は2005年から8年間にわたって議長を務めてきたルクセンブルクのユンケル首相兼財務相の後任として、同会合のかじ取りを任される。任期は2年半。
\デイセルブルム氏は2000年3月にオランダ労働党から下院議員に選出。昨年11月に財務相に就任した。
\ユーロ圏財務相会合は、EU27カ国の財務相理事会、首脳会議に先立ってユーロ圏の財政、経済政策などを協議する重要な枠組み。その議長は要職だ。デイセルブルム氏は財務相に就任してから日が浅いが、オランダが欧州債務危機の対策をめぐって対立的立場にある大国と中小国の中間的な位置にあることから、バランスを重視して同氏が新議長に選ばれた。
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