2013/1/28

総合 –EUウオッチャー

スペインの10-12月GDPは0.6%減、6期連続のマイナス成長

この記事の要約

スペイン中央銀行が23日発表した2012年10-12月期の国内総生産(GDP、速報値)は、実質ベースで前期から0.6%減少し、6期連続のマイナス成長となった。緊縮策が景気を一段と圧迫し、下げ幅は前期の0.4%から膨らんだ […]

スペイン中央銀行が23日発表した2012年10-12月期の国内総生産(GDP、速報値)は、実質ベースで前期から0.6%減少し、6期連続のマイナス成長となった。緊縮策が景気を一段と圧迫し、下げ幅は前期の0.4%から膨らんだ。前年同期比では1.7%減。前期は1.6%減だった。通年の成長率はマイナス1.3%と推定している。

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スペインの信用不安は改善に向かっており、22日には2011年以来の10年物国債の入札で70億ユーロを順調に調達した。しかし、実体経済は悪化に歯止めがかかっておらず、同期のマイナス幅は景気後退入りしてから最悪の水準となった。前期に実施された付加価値税(VAT)の増税、公務員の12月のボーナス支給凍結で個人消費が落ち込んだことが大きく響いたと目されている。

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