2013/1/28

環境・通信・その他

アイルランドが英にグリーン電力供給、両政府が合意

この記事の要約

英国とアイルランドの両政府は24日、アイルランドが環境負荷の小さい自然エネルギーを使って発電したグリーン電力を英国に供給することで基本合意した。アイルランドは主に風力発電の電力を輸出し、英国のグリーン電力利用拡大目標の達 […]

英国とアイルランドの両政府は24日、アイルランドが環境負荷の小さい自然エネルギーを使って発電したグリーン電力を英国に供給することで基本合意した。アイルランドは主に風力発電の電力を輸出し、英国のグリーン電力利用拡大目標の達成を支援する。

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EU加盟国はEUの政策に沿って、電力消費に占めるグリーン電力の割合を2020年までに15%以上に引き上げることを求められているが、英国の現在の同割合は3%にとどまっている。財政健全化に向けた緊縮策を進める中、目標達成に必要とされる1,100億ポンド(約15兆7,000億円)のインフラ投資が難しいことから、風力発電開発が進む隣国アイルランドから余剰のグリーン電力を輸入することを決めた。

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アイルランドは2020年までに国内全体の電力消費量に相当する1日当たり5,000メガワット(MW)の電力を英国に供給することを視野に入れている。両国政府は電力取引の枠組みや、民間企業による関連インフラ整備への助成政策など詳細を固めた上で、来年に正式合意することを目指す。

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