2013/1/28

欧州ビジネスウオッチ

BMWとトヨタが提携強化、燃料電池車の共同開発など

この記事の要約

独高級車大手のBMWは24日、戦略提携先のトヨタ自動車との間で新たな契約を締結した。燃料電池(FC)システムの開発が最大の目玉。スポーツカー、軽量化技術、リチウム空気電池の開発でも合意した。4合意のうちリチウム空気電池を […]

独高級車大手のBMWは24日、戦略提携先のトヨタ自動車との間で新たな契約を締結した。燃料電池(FC)システムの開発が最大の目玉。スポーツカー、軽量化技術、リチウム空気電池の開発でも合意した。4合意のうちリチウム空気電池を除く3つについては昨年6月の時点で覚書を交わしていた。

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FCシステムの開発はFC車の普及拡大に向けた取り組みで、両社は2020年を目標に水素タンク、モーター、バッテリーなどを共同開発する。また、水素インフラの整備や規格・基準の策定にも取り組む。

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スポーツカーの分野ではミドルサイズ車に搭載するプラットフォームのコンセプトを決定するために、実行可能性調査を実施して年内にも終了する。軽量化技術の共同開発では開発の成果をスポーツ車のほか、両社の他の車種にも投入する意向だ。

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リチウム空気電池はリチウムイオン電池に比べ走行距離や充電時間などの面で性能が大幅に高く、将来の車載電池として期待されている。両社は昨年3月に開始した次世代リチウムイオン電池の共同開発プロジェクトに続く取り組みと位置づけている。

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