2013/1/28

欧州ビジネスウオッチ

コメルツ銀、最大6千人削減へ

この記事の要約

独2位銀行のコメルツバンクは24日、2016年までの4年間でフルタイムの従業員を4,000~6,000人削減する方針を打ち出した。事業再編プログラムの一環で、オンラインバンキング子会社コムダイレクトとポーランド子会社BR […]

独2位銀行のコメルツバンクは24日、2016年までの4年間でフルタイムの従業員を4,000~6,000人削減する方針を打ち出した。事業再編プログラムの一環で、オンラインバンキング子会社コムダイレクトとポーランド子会社BRE銀行を除く国内外の全部門が対象となる。

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コメルツ銀は昨年11月、収益力の強化に向けて16年までに総額20億ユーロを投資するとともに、人員削減も行う方針を打ち出した。これらの措置の中心となるのは収益力の弱い個人顧客事業で、経営陣は同事業の自己資本利益率(ROE、税引き前ベース)を現在(2012年1-9月期)の7.3%から12%超へと引き上げる計画だ。

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人員削減の規模は今後、従業員代表、労組との交渉で最終決定する。交渉は2月に開始される予定。

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ドイツの個人顧客市場では銀行間の競争が激しい。また、顧客の間では銀行の利幅が大きい金融市場商品を嫌って利幅の小さい預金商品を好む傾向が強く、銀行は利益が圧迫されている。

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