2013/2/11

産業・貿易

アングロ・アイリッシュ銀が清算、アイルランド議会が法案可決

この記事の要約

アイルランド政府は6日、経営難を受けて国有化したアングロ・アイリッシュ銀行を清算する法案を下院に提出し、賛成多数で承認された。同行は資産を国家資産管理庁(NAMA)」に移管した上で清算される。\ 政府は金融危機で資金繰り […]

アイルランド政府は6日、経営難を受けて国有化したアングロ・アイリッシュ銀行を清算する法案を下院に提出し、賛成多数で承認された。同行は資産を国家資産管理庁(NAMA)」に移管した上で清算される。

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政府は金融危機で資金繰りが悪化したアングロ・アイリッシュを救済するため、2009年に公的資金を注入して国有化した。しかし、再建の目途が立たず、救済のコストも大きな負担となっていることから、清算に踏み切った。

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政府は当初、同行救済のため発行した巨額の約束手形を長期国債と交換する形で債務の利払いを減らしながら、15年をかけて段階的に同行を清算する予定だった。欧州中央銀行(ECB)から同計画の承認を取り付けた上で、清算を発表することも決めていた。ところが、6日に清算計画が漏えいし、取り付け騒ぎが起きる恐れが出たことから、清算法案を急きょ下院に提出した。

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