2013/2/11

環境・通信・その他

欧州サッカー界に激震、680試合で八百長疑惑

この記事の要約

欧州警察機構(ユーロポール)は4日、サッカーで八百長が仕組まれた疑いのある試合が2008~11年に680試合あると発表した。不正に関与したとされるのは選手や審判、サッカークラブ関係者など15カ国の425人にのぼり、サッカ […]

欧州警察機構(ユーロポール)は4日、サッカーで八百長が仕組まれた疑いのある試合が2008~11年に680試合あると発表した。不正に関与したとされるのは選手や審判、サッカークラブ関係者など15カ国の425人にのぼり、サッカー界を揺るがす大スキャンダルに発展する可能性もある。

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ユーロポールによると、八百長が行われた疑いがあるのは欧州での380試合とアフリカ、アジアや中南米諸国での300試合。この中にはワールドカップ(W杯)予選や欧州チャンピオンズリーグなど世界トップレベルの試合も含まれている。八百長にはシンガポールを拠点とする犯罪組織が関与しており、800万ユーロの不正利益をあげたほか、選手や審判などに賄賂として200万ユーロを渡したとされる。

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ユーロポールのウェインライト長官は、「サッカー界では試合の根幹を揺るがすような規模と手法で不正な利益が生み出されている。サッカー関係者は今回のケースが発する警告に耳を傾けるべきだ」と述べたうえで、欧州サッカー連盟(UEFA)に捜査結果を提供する意向を明らかにした。

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なお、シンガポール警察はユーロポールの発表を受けて声明を発表。「八百長に対しては強い態度で臨む」と述べ、欧州当局と協力して国際犯罪シンジケートの撲滅に取り組む考えを示した。

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