2013/2/18

欧州ビジネスウオッチ

英バークレイズ、業績悪化で3700人削減

この記事の要約

英大手銀行のバークレイズは12日発表した2012年12月通期決算で10億4,000万ポンド(約12億2,000万ユーロ)の純損失を計上し、前期の黒字(30億ポンド)から赤字に転落した。同行は業績悪化を受けて、従業員3,7 […]

英大手銀行のバークレイズは12日発表した2012年12月通期決算で10億4,000万ポンド(約12億2,000万ユーロ)の純損失を計上し、前期の黒字(30億ポンド)から赤字に転落した。同行は業績悪化を受けて、従業員3,700人以上の削減を柱とする再建策を実施する。

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バークレイズは昨年、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題で4億5,300万米ドルの制裁金を科された。保険商品を誤って販売した顧客への補償も迫られ、経営が悪化している。

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LIBOR不正操作発覚に伴う経営陣交代で昨年8月に就任したアントニー・ジェンキンス最高経営責任者(CEO)によると、人員削減のうち1,800人は投資銀行部門、1,900人は欧州のリテール、法人向け銀行業務部門で年内に実施する予定。このほか、コスト削減に向けて欧州、アジアへの投資を縮小し、英国、米国、アフリカ事業に経営資源を集中する。これによって2015年までにコストを168億ポンド削減することを目指す。

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