2013/2/18

欧州ビジネスウオッチ

インベブが「コロナ」の米販売権など売却、モデロ買収認可に向けて

この記事の要約

ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(=ABインベブ:ベルギー)は14日、メキシコ同業グルポ・モデロを買収する計画の認可を米司法省から取り付けるため買収計画を修正し、人気商品「コロナ」を含むモデロのブランド […]

ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(=ABインベブ:ベルギー)は14日、メキシコ同業グルポ・モデロを買収する計画の認可を米司法省から取り付けるため買収計画を修正し、人気商品「コロナ」を含むモデロのブランドの米国での販売権などを売却すると発表した。

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モデロの株式50%を保有するインベブは昨年6月、残り株を201億ドルで取得することで合意した。しかし、米ビール市場で最人気のインベブ「バドワイザー・ライト」を持つインベブが、輸入品のトップブランド「コロナ・ライト」を擁するモデロを買収すると、米市場で46%のシェアを握ることから、米司法省は難色を表明。これを受けてインベブは、モデロ傘下の米ビール輸入・販売業者クラウン・インポーツの株式50%を米ワイン大手コンステレーション・ブランズに売却することを決めた。それでも司法省が不十分と判断したことから、事業・資産の追加売却を迫られた。

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新たに売却するのはモデロのブランドの米国での販売権と、モデロがメキシコのピエドラス・ネグラスに保有する工場。総額29億ドルでコンステレーション・ブランズに譲渡する。

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