欧州委員会が、欧州の銀行業界団体である欧州決済協議会(EPC)の競争法違反問題に関する調査の打ち切りを決めた。アルムニア委員(競争政策担当)が22日明らかにした。
\問題となっていたのは、EPCが計画していたインターネット・ショッピングの電子決済システムの標準化。欧州委は標準化そのものについては支持しながらも、手続きの過程で非銀行系業者が市場から締め出される恐れがあり、決済手数料の引き上げといった弊害を招きかねないとして、2011年11月に調査を開始していた。しかし、EPCが同計画を取り下げたことから、調査を打ち切る。
\EPCは欧州の主要銀行が主導する「単一ユーロ支払地域(SEPA)」構想を推進するため、決済システムに関する調整、意思決定を行う組織。ドイツ銀行、英HSBCホールディングス、フランスのBNPパリバ、スペインのバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)など大手銀行が参加している。
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