2013/3/11

欧州ビジネスウオッチ

ブリヂストン、伊バリ工場を閉鎖

この記事の要約

ブリヂストンは5日、イタリア南部バリにある乗用車用タイヤ工場を閉鎖すると発表した。欧州市場での需要低迷を受けたもので、2014年上期の閉鎖を予定している。\ バリ工場はブリヂストンが欧州で展開する8工場のひとつ。1962 […]

ブリヂストンは5日、イタリア南部バリにある乗用車用タイヤ工場を閉鎖すると発表した。欧州市場での需要低迷を受けたもので、2014年上期の閉鎖を予定している。

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バリ工場はブリヂストンが欧州で展開する8工場のひとつ。1962年に操業を開始し、主に汎用のラジアルタイヤを生産している。

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ブリジストンは声明で、欧州の汎用ラジアルタイヤの需要は2011年から12年にかけて約13%減少し、2020年までに11年以前のレベルに持ち直すことはないとの予測があると指摘。さらに、汎用ラジアルタイヤは新興国のメーカーがコスト競争力を強みにシェアを伸ばしていることに言及した上で、バリ工場は超高性能タイヤなど「戦略商品への生産シフトが困難」で、物流・光熱費が他工場と比べて高く、コスト面で厳しいことから、閉鎖に踏み切ったとしている。

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バリ工場の従業員は約950人。ブリジストンは「従業員、家族、地域社会に対する影響が最小限にとどまるよう協議と対話をしていく」としている。

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