2013/4/8

競争法

ランダム・ハウスとペンギンの統合承認

この記事の要約

欧州委員会は5日、独メディア大手のベルテルスマンと英同業ピアソンが書籍出版事業を統合する計画を承認したと発表した。ベルテルスマン傘下のランダム・ハウス、ピアソン傘下のペンギンの合併により誕生する出版社「ペンギン・ランダム […]

欧州委員会は5日、独メディア大手のベルテルスマンと英同業ピアソンが書籍出版事業を統合する計画を承認したと発表した。ベルテルスマン傘下のランダム・ハウス、ピアソン傘下のペンギンの合併により誕生する出版社「ペンギン・ランダムハウス」は世界の書籍市場で26%のシェアを握るが、欧州委は引き続き強力なライバル企業との競争にさらされることから競争上の問題はないとして、無条件で認可した。

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ベルテルスマンとピアソンは、米アマゾンなどの電子書籍の攻勢に対応するためランダム・ハウスとペンギンの統合を決定。昨年10月に統合で合意していた。合弁の対象となるのは両社の米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカ事業と、ペンギンの中国事業、ランダム・ハウスのスペイン、ラテンアメリカ事業。ランダム・ハウスのドイツ事業は新会社に移管されず、ベルテルスマンの傘下にとどまる。

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新会社ペンギン・ランダムハウスの出資比率はベルテルスマンが53%、ピアソンが47%。両社は年内の統合手続き完了を目指している。

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