2013/4/22

競争法

グーグルが是正案提示、検索結果表示問題で

この記事の要約

米インターネット検索サービス大手グーグルが検索結果を自社に有利になるよう操作しているとして欧州委員会から競争法違反の疑いで調査を受けている問題で、欧州委は15日、同社が是正案を提出したことを明らかにした。\ 欧州委は、グ […]

米インターネット検索サービス大手グーグルが検索結果を自社に有利になるよう操作しているとして欧州委員会から競争法違反の疑いで調査を受けている問題で、欧州委は15日、同社が是正案を提出したことを明らかにした。

\

欧州委は、グーグルが欧州の検索市場で独占的地位を乱用し、ネット検索機能で自社関連のサービスなどをライバル社よりも優先的に表示しているというマイクロソフトなど競合企業からの訴えを受け、2010年11月に調査を開始した。グーグルが今回提出した是正案の内容は公表されていないが、検索結果ページ上で自社サービスのコンテンツを「グーグルの検索結果(Google Results)」などのラベルを付けることによって明確に区別するほか、競合他社のサービスへのリンクを追加するなどの措置が含まれているもようだ。コロンバーニ報道官は欧州委が近く、是正案について同業他社などの利害関係者からの意見を求める「市場テスト」を実施する意向であることを明らかにした。

\

今回のグーグルの是正案に対し、マイクロソフトが主導する業界団体ICOMP(競争的なオンライン・マーケットプレイスのためのイニシアチブ)の法律顧問を務めるデービッド・ウッド弁護士は、「ラベル付けを変更するだけでは効果がないどころか事態が悪化する可能性がある」と批判的な見解を示している。

\