2013/4/22

環境・通信・その他

牛肉加工品の馬肉混入率は5%、EUの緊急DNA調査で判明

この記事の要約

欧州委員会は16日、欧州の多くの国で牛肉加工食品に馬肉が混入していることが発覚したことを受けて実施した緊急DNA検査の調査を発表した。これによると、サンプルからの馬肉の検出率は5%近くに上ったものの、人が摂取すると健康被 […]

欧州委員会は16日、欧州の多くの国で牛肉加工食品に馬肉が混入していることが発覚したことを受けて実施した緊急DNA検査の調査を発表した。これによると、サンプルからの馬肉の検出率は5%近くに上ったものの、人が摂取すると健康被害を引き起こす恐れのある馬の炎症薬「フェニルブタゾン」の検出は0.5%にとどまっており、ボルジ委員(保健・消費者保護担当)は「この問題は食品偽装であり、食の安全の問題ではないことが確認された」としている。

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EUでは1月、アイルランド食品安全庁が1月中旬、英スーパー大手テスコが英・アイルランドで販売した冷凍のビーフバーガーから馬のDNAが検出されたと発表したことをきっかけに、フランス、オランダ、ドイツなど多くに国で同様の問題が発覚。欧州委は3月、実態解明のため、加盟27カ国で緊急のDNA検査を実施した。

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欧州委によると、馬肉混入の有無を確認するため実施した4,144件の調査で、馬肉のDNAが検出されたのは、4.66%に相当する193件。国別の混入率はフランスが13.3%、ギリシャが12.5%、ラトビアは10%、デンマークが9.1%と高かった。

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一方、フェニルブタゾンに関する3,115件の調査で、残留物が検出されたのは全体の0.51%に当たる16件。うち14件が英国に集中した。アイルラド、チェコが各1件だった。

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