2013/5/13

環境・通信・その他

ESAが2回目の「ベガ」打ち上げ、地球観測衛星など3基搭載

この記事の要約

欧州宇宙機関(ESA)は6日、小型衛星3基を搭載した新型ロケット「ベガ」を南米の仏領ギアナにあるクールー宇宙基地から打ち上げたと発表した。ベガの打ち上げは昨年2月の初飛行以来2回目。ESAの地球観測衛星など3基の衛星を順 […]

欧州宇宙機関(ESA)は6日、小型衛星3基を搭載した新型ロケット「ベガ」を南米の仏領ギアナにあるクールー宇宙基地から打ち上げたと発表した。ベガの打ち上げは昨年2月の初飛行以来2回目。ESAの地球観測衛星など3基の衛星を順調に切り離し、打ち上げに成功した。

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ベガに搭載された人工衛星はESAの「PROBA-V」、ベトナム科学技術院の気象観測衛星「VNREDSat-1」、エストニア初の衛星「ESTCube-1」。PROBA-Vは農作物の生育状況を監視して飢饉を予測し、食糧政策に役立てることを目的としている。一方、超小型のESTCube-1は、太陽光圧を推進力として利用するためのソーラーセイル(太陽帆)の実証実験用に開発された。

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ベガは小型衛星の需要拡大に対応するため、ESAがおよそ12年をかけて開発した4段式のロケット。全長30メートルで、300~2,500キログラムの衛星を高度300~1,500キロメートルの軌道に打ち上げる能力を持つ。

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