2013/5/21

総合 –EUウオッチャー

ユーロの1、2セント硬貨は邪魔者? 欧州委が廃止を検討

この記事の要約

欧州委員会は14日、ユーロ硬貨の最小単位である1セント(0.01ユーロ)と2セント硬貨について、鋳造コストが高い割に利用価値が認められていないとして、廃止を含めた対応策を検討していることを明らかにした。\ 1、2セント硬 […]

欧州委員会は14日、ユーロ硬貨の最小単位である1セント(0.01ユーロ)と2セント硬貨について、鋳造コストが高い割に利用価値が認められていないとして、廃止を含めた対応策を検討していることを明らかにした。

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1、2セント硬貨はユーロ現金の流通が開始された2002年1月から458億枚が発行されている。しかし、スーパーなどでセント単位のつり銭を渡さないケースが多く、不要論がくすぶっている。

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欧州委は両硬貨の鋳造コストが02年以降で約14億ユーロに上っていることから、費用対効果に観点から対応策を検討する。

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欧州委は◇現状維持◇金属組成を変えて鋳造コストを引き下げた上で流通を継続◇早期の廃止◇段階的な廃止――という4つの選択肢を軸に、関係各方面と加盟国の意見を聞きながら結論をまとめる。

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ただ、1、2セント硬貨の廃止によって消費者物価が上昇するとの懸念もあることから、欧州委は慎重に方針を決めたいとしている。

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