2013/5/27

環境・通信・その他

DV被害者をEU全域で保護、欧州議会が法案可決

この記事の要約

欧州議会は22日、暴力、特に家庭内暴力(DV)の被害者をEU全域で保護する法案を賛成多数で可決した。6月に開かれるEU司法・内務理事会の承認を経て施行される。\ 今回可決された法案によって、DVの被害者が自国で取得した接 […]

欧州議会は22日、暴力、特に家庭内暴力(DV)の被害者をEU全域で保護する法案を賛成多数で可決した。6月に開かれるEU司法・内務理事会の承認を経て施行される。

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今回可決された法案によって、DVの被害者が自国で取得した接近禁止命令は、EUのどの国においても有効になる。欧州委員会は、数多くの女性にとってこうした法的保護は極めて重要な意味を持つと指摘する。同委の調べによると、欧州では身体的暴力を生涯に一回以上受けた経験のある女性は5人に1人にのぼる。

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法案のラポルトゥール(報告者)を務めた欧州議会のパルバノバ議員は、DVの被害者が旅行先や移住先でも保護を受けられることが大切であると強調。特にジェンダーによる暴力の被害者に対しては、EU全域で適切な訓練を受けた係官による専門的なサポートサービスが提供されるとしている。

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