2013/7/1

総合 –EUウオッチャー

ギリシャが内閣改造、政権基盤強化で

この記事の要約

ギリシャのサマラス首相は6月24日、内閣改造を行った。民主左派の連立政権離脱によって揺らいだ政権基盤を固めるのが狙いで、自身が率いる最大与党・新民主主義党の唯一のパートナーとなった全ギリシャ社会主義運動党(PASOK)の […]

ギリシャのサマラス首相は6月24日、内閣改造を行った。民主左派の連立政権離脱によって揺らいだ政権基盤を固めるのが狙いで、自身が率いる最大与党・新民主主義党の唯一のパートナーとなった全ギリシャ社会主義運動党(PASOK)のベニゼロス党首が副首相兼外相として入閣する。

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民主左派は21日、政府による国営放送局ERTの閉鎖に反発し、昨年6月に発足した3党連立政権からの離脱を発表。残る2与党の国会(300議席)での議席数は153と、過半数を3議席上回るだけとなった。

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内閣改造は、28議席を握る第3党PASOKと新民主主義党との結束を強め、国民の反感が根強い財政緊縮策を引き続き推進していく体制を固めるのが目的。閣外にあったベニゼロス党首を重要閣僚として起用するほか、PASOKから新たに3人が入閣する。アブラモプロス外相は国防相に横滑りする。

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民主左派の離脱によって空席となった行政改革相には、新民主主義党のキリアコス氏が就任。財政赤字圧縮策の柱となっている公務員削減という難題に取り組む。

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