2013/7/8

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏の5月失業率は12.2%、過去最悪を更新

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが2日発表したユーロ圏の5月の失業率(速報値・季節調整済み)は前月を0.2ポイント上回る12.2%となり、ユーロ導入後の最悪水準を更新した。失業率は1日の発表では12.1%だったが、フランスのデー […]

EU統計局ユーロスタットが2日発表したユーロ圏の5月の失業率(速報値・季節調整済み)は前月を0.2ポイント上回る12.2%となり、ユーロ導入後の最悪水準を更新した。失業率は1日の発表では12.1%だったが、フランスのデータの集計に誤りがあったとして訂正された。また、前月は速報値で12.2%となっていたが、12%に下方修正された。(表参照)

\

1日にEU加盟国となったクロアチアを含むEU28カ国ベースの失業率は、前月と同じ11%。ドイツ、オーストリアで下がった一方で、スペインが26.8%から26.9%に上昇。イタリアは0.2ポイント悪化し、12.2%まで上昇した。ギリシャは3月時点で26.8%だった。

\

ユーロ圏の25歳以下の失業率は23.8%。前月から0.1ポイント縮小したが、なお高水準にある。スペインでは前月を0.3ポイント上回る56.5%に達した。

\

同月の失業者数は、ユーロ圏が前月比6万7,000人増の1,922万2,000人。EUが1万6,000人増の2,640万5,000人と見積もられている。

\