EU統計局ユーロスタットが7月31日発表したユーロ圏の6月の失業率(速報値・季節調整済み)は12.1%となり、ユーロ導入後の最高だった前月と同水準だった。ただ、失業者数は前月を2万4,000人下回る1,926万6,000人に減少した。失業者数の減少は2011年4月以来2年2カ月ぶりで、景気底打ちの兆しと受け止められている。(表参照)
\5月の失業率は速報値で12.2%となっていたが、12.1%に改定された。
\EU28カ国ベースの失業率は前月と同じ11%。一方、7月にEU入りしたクロアチアを除く27カ国の失業率は10.9%となり、前月の11%から低下した。
\失業率はスペインが26.3%で最高だったが、前月から0.1ポイント低下。このほかイタリア、アイルランド、ポルトガル、ポーランドなど10カ国で低下した。ギリシャは4月時点で26.9%となり、前月から0.1ポイント悪化した。
\EU27カ国の失業者数は2,642万4,000人で、前月から3万2,000人減少した。
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