2013/9/2

産業・貿易

EU初のシェールガス採掘、ポーランドで開始

この記事の要約

ポーランドのウォズニアック副環境相は8月28日、同国で7月からシェールガスの試験採掘が行われていることを明らかにした。EUでのシェールガス採掘は初めてとなる。\ ウォズニアック副環境相が日刊紙ジェチュポスポリタに明らかに […]

ポーランドのウォズニアック副環境相は8月28日、同国で7月からシェールガスの試験採掘が行われていることを明らかにした。EUでのシェールガス採掘は初めてとなる。

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ウォズニアック副環境相が日刊紙ジェチュポスポリタに明らかにしたところによると、試験採掘を行っているのは米石油大手コノコフィリップス傘下のレーン・エナジー・ポーランド。同国北部レンボルク市郊外の坑井で7月21日に開始し、現在は日量約8,000立方メートルを採取している。この量は商業生産には不十分なものの、現時点で欧州では最大規模という。

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EUではシェールガス開発について、坑井内に高い水圧を加えて採収層に割れ目を入れ、ガスを取り出す水圧破砕法と呼ばれる手法が環境に悪影響を及ぼす懸念などから、加盟国によって温度差があり、フランスでは同方式による開発が禁止されている。

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ポーランドではシェールガスの埋蔵量が8,000億~2兆立方メートルに上ると推定されていることから、2020年までに125億ユーロを投じて開発を進めることになっている。

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