2013/9/2

産業・貿易

14年のバルト海の漁獲量、10%引き上げを提案

この記事の要約

欧州委員会はこのほど、2014年のバルト海での漁獲可能量を10%引き上げることを提案した。総漁獲可能量(TAC)の削減による水産資源の維持・回復効果が確認できたため。\ 欧州委によると、最新の科学的調査の結果はバルト海で […]

欧州委員会はこのほど、2014年のバルト海での漁獲可能量を10%引き上げることを提案した。総漁獲可能量(TAC)の削減による水産資源の維持・回復効果が確認できたため。

\

欧州委によると、最新の科学的調査の結果はバルト海で持続可能な漁業資源の管理が一定の効果をあげていることを示唆しており、最大持続可能漁獲量(MSY)の水準で漁獲可能な魚種は13年の3種から14年には5種に増加すると指摘。イースタンコッドと中央バルト海とボスニア湾のニシンについてTACの引き上げを提案した。一方、バルト海タラ管理計画に従い、タラ漁船の出漁日数を削減することも提案した。

\

今回の欧州委の提案により、EUの漁船が14年にバルト海で漁獲できるサケを除くすべての魚種の漁獲可能量は前年比10%増の64万4,000トンとなり、金額ベースでは1,200万ユーロ増の4,200万ユーロとなる。

\

欧州委の提案は、加盟国が10月に開く漁業相理事会で協議した上で、14年1月から施行される。

\