2013/9/23

総合 –EUウオッチャー

キプロス資本規制、1月に全面解除=大統領

この記事の要約

キプロス政府は、国内銀行からの資金流出を防ぐため3月末から実施している資本規制を2014年1月に全面解除する方針だ。アナスタシアディス大統領が17日、ブルームバーグとのインタビューで明らかにした。\ 金融・債務危機に直面 […]

キプロス政府は、国内銀行からの資金流出を防ぐため3月末から実施している資本規制を2014年1月に全面解除する方針だ。アナスタシアディス大統領が17日、ブルームバーグとのインタビューで明らかにした。

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金融・債務危機に直面するキプロス政府は3月、EUと国際通貨基金(IMF)から最大100億ユーロの金融支援を取り付けたが、条件として銀行の再編、大手銀行の預金者に一定の負担を強いることで、取り付け騒ぎが起きる恐れがあるとして、資本規制を導入。その後に段階的に緩和したが、現在も1日当たりの預金引き出しを個人で300ユーロ以下、法人で500ユーロ以下に制限するといった規制が継続されている。

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アナスタシアディス大統領は、状況が安定してきたことから、「2014年1月中に規制が解除されるだろう」と述べた。ただ、最大手キプロス銀行の再編が予定より遅れていることなどから、1月の全面解除は難しいとの見方が多い。ゲオルギアデス財務相は18日、記者団に対して、解除は「2014年初めの数カ月以内に実施される」としながらも、期限目標を定めていないことを明らかにした。

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