2013/9/30

産業・貿易

EU・日のEPA交渉、加速で一致=デフフト委員と茂木経産相

この記事の要約

欧州委員会のデフフト委員(通商担当)は24日、ブリュッセルのEU本部で茂木敏充経済産業相と会談し、日本とEUの経済連携協定(EPA)締結に向けた交渉を加速させることで一致した。10月にブリュッセルで開かれる第3回の交渉で […]

欧州委員会のデフフト委員(通商担当)は24日、ブリュッセルのEU本部で茂木敏充経済産業相と会談し、日本とEUの経済連携協定(EPA)締結に向けた交渉を加速させることで一致した。10月にブリュッセルで開かれる第3回の交渉で双方の要求を出し合い、11月の日・EU首脳会議で突っ込んだ協議を行う見通しだ。

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日本とEUは2012年5月にEPA締結に向けた予備交渉を完了。EUは11月に本交渉開始を承認し、今年4月に交渉がスタートした。交渉ではEUが輸入自動車にかけている関税の撤廃、日本の公共調達市場の開放促進、自動車や鉄道分野における非関税障壁(規制や安全基準など)の撤廃などが焦点となる。

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交渉妥結には5年程度かかるとの見方が一般的だが、デフフト委員は茂木経済産業相と会談後の記者会見で、「長引かせることなく、できる限り早期に完了するのが望ましい」とコメント。双方がモノ、サービスの自由化に関する提案を早期に出し合い、11月に日本で開かれる首脳会議で協議することで合意したことを明らかにし、「同首脳会議で交渉に弾みがつくだろう」と語った。

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