2013/9/30

欧州ビジネスウオッチ

LIXIL、住設機器大手の独グローエを買収

この記事の要約

LIXILグループ(旧住生活グループ)は26日、住設機器大手の独グローエを日本政策投資銀行と共同で買収すると発表した。それぞれが50%の議決権を持つ特別目的会社などを通してグローエの資本87.5%を投資会社のTPGとクレ […]

LIXILグループ(旧住生活グループ)は26日、住設機器大手の独グローエを日本政策投資銀行と共同で買収すると発表した。それぞれが50%の議決権を持つ特別目的会社などを通してグローエの資本87.5%を投資会社のTPGとクレディ・スイスから29億3,500万ユーロ(3,816億円)で取得。グローエの上場子会社Joyouについては株式公開買い付け(TOB)を通して株式を追加で獲得する。買収が成立すると、LIXILはサニタリー事業の売上高が40億ユーロを超え、世界最大手に浮上する見通しだ。

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LIXILは2011年5月に公表した中期経営計画で「住生活産業におけるグローバルリーダーとなる」という目標を打ち出し、国外有力企業の買収を進めている。グローエは特に欧州市場に強く、LIXILは買収によりグローバル展開を一段と強化する。

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Joyouは中国で衛生陶器などを生産。グローエは同社株72.3%を保有している。

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日本政策投資銀行は、LIXILが単独で巨額買収を行うとバランスシートが悪化するため、共同買収で支援する。LIXILはこれにより、今後も買収を行うことが可能になる。

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