欧州航空機大手のエアバスは7日、日本航空から中長距離機「A350」31機を受注したと発表した。日航がエアバス機を発注するのは2004年に経営統合した日本エアシステムを除くと今回が初めて。エアバスは米ボーイングの牙城である日本の航空機市場に食い込んだ格好だ。
\エアバスはA350-900型機を18機、A350-1000型機を13機、受注した。取引額はカタログ価格ベースで95億ドル。日航はさらに25機をオプション購入することも取り決めた。
\日航は現在運行しているボーイング「777型機」の後継機としてA350を2019年から順次、投入。約6年をかけて切り替えていく。
\日航は「安全性を含めた性能、機材品質、高い経済性、お客さまの快適性、地球環境への配慮など総合的に勘案したうえで」A350を選択したと説明。A350の競合機であるボーイング「787型機(ドリームライナー)」でバッテリーに不具合が起きていることは理由でないと強調している。
\全日本空輸も777型機およそ25機を2020年から新たな機材に切り替えていくことを計画している。777の次世代機「777X」とA350が候補に挙がっている。
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