2013/10/14

欧州ビジネスウオッチ

EU鉄鋼需要、今年も減少=業界団体

この記事の要約

世界鉄鋼協会は7日、EUの今年の鉄鋼需要が1億3,500万トンとなり、前年比で3.8%減少するとの見通しを明らかにした。減少幅は昨年の9.5%を下回るものの、市場の急速回復は期待できない状況で、独鉄鋼業界団体Stahlの […]

世界鉄鋼協会は7日、EUの今年の鉄鋼需要が1億3,500万トンとなり、前年比で3.8%減少するとの見通しを明らかにした。減少幅は昨年の9.5%を下回るものの、市場の急速回復は期待できない状況で、独鉄鋼業界団体Stahlのハンスユルゲン・ケルクホーフ会長は「(2007年に記録した過去最高の)2億1,000万トンの生産高水準は今後10年間、実現しないだろう」との見方を示した。

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EUでは財政・経済危機の影響で建設市場が縮小し、建材用鉄鋼製品の需要が低迷している。自動車や機械関連のメーカーが生産拠点を欧州域外に移管していることもマイナス材料だ。

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世界鉄鋼協会によると、EUの2014年の鉄鋼需要は2.2%増の1億3,800万トンまで回復する見通し。世界全体の鉄鋼需要については今年が3.1%増の14億7,000万トンに拡大、来年も3.3%増の15億トンに伸びると予想している。

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