2013/11/18

欧州ビジネスウオッチ

ビルフィンガー、独道路建設事業から撤退

この記事の要約

独建設大手独のビルフィンガーは12日、子会社ビルフィンガー・インフラストラクチャーを投資会社ビータムに売却し、国内の道路建設事業から撤退すると発表した。収益力が弱く業績の足かせになっているためで、ローラント・コッホ社長( […]

独建設大手独のビルフィンガーは12日、子会社ビルフィンガー・インフラストラクチャーを投資会社ビータムに売却し、国内の道路建設事業から撤退すると発表した。収益力が弱く業績の足かせになっているためで、ローラント・コッホ社長(前ヘッセン州首相)は、同子会社の利益率はグローバル企業であるビルフィンガーにとっては低すぎるとの立場を示した。取引金額は非公開。

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ビルフィンガー・インフラストラクチャーは従業員数が240人で、昨年の売上高は1億ユーロ。今年1-9月は営業損失1,500万ユーロを計上した。

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ビルフィンガーの2013年1-9月期の営業利益(EBITDAベース、調整後)は2億5,300万ユーロで、前年同期を6%下回った。第1四半期の業績不振が足かせとなった格好。第3四半期は前年同期を3%上回っており、コッホ社長は13年通期決算で増益を確保するとした目標を据え置いた。1-9月期の完工料収入は1%減の62億3,500万ユーロ、最終利益は47%減の1億1,600万ユーロだった。

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同社は建設会社から産業サービス会社に転換するための5カ年計画を11年に打ち出し、その一環として積極的に買収を進めている。買収資金は総額10億ユーロ。過去2年間で実施した買収は20件を超えており、手元に残る買収資金は8億5,000万ユーロまで縮小した。

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