2013/11/18

欧州ビジネスウオッチ

独メルク、がん治療薬開発で中国企業と提携

この記事の要約

独製薬大手のメルクは13日、中国の新興バイオ企業、百済神州科技有限公司とがん治療薬の開発・販売で提携すると発表した。メルクは開発リスクの削減と新薬の確保に向けて提携を強化する戦略を打ち出しており、百済神州との提携は2件目 […]

独製薬大手のメルクは13日、中国の新興バイオ企業、百済神州科技有限公司とがん治療薬の開発・販売で提携すると発表した。メルクは開発リスクの削減と新薬の確保に向けて提携を強化する戦略を打ち出しており、百済神州との提携は2件目となる。

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両社は百済神州が開発中のPARP阻害薬を共同開発に切り替える。同薬品の開発は現在、前臨床試験段階にあり、来年から臨床試験が始まる見通し。中国での開発と販売は百済神州が行い、残る地域の開発と販売をメルクが引き受ける。

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メルクは百済神州に一時金(金額は非公開)のほか、開発などの進捗に応じてマイルストーンを最大1億7,000万ユーロ支払う。また、上市後は売り上げに応じてライセンス料を支払う。

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PARP阻害薬はDNA修復に異常を来した細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導する分子標的薬。両社は百済神州が開発したBRAF阻害剤でも共同開発を進めている百済神州はがん治療薬に特化したバイオ企業で、従業員数は約150人。

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