2013/12/2

競争法

水産4社に2800万ユーロの制裁、北海産エビのカルテルで

この記事の要約

欧州委員会は11月27日、欧州の水産4社が北海産エビの販売で価格カルテルを結んでいたとして、総額約2,800万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。対象となったのはオランダのハイプルグ、クラース・プール、コック・シーフ […]

欧州委員会は11月27日、欧州の水産4社が北海産エビの販売で価格カルテルを結んでいたとして、総額約2,800万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。対象となったのはオランダのハイプルグ、クラース・プール、コック・シーフードと独シュトゥルク。

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欧州委は2009年3月、北海産のエビを扱う水産会社がカルテルを結んでいる疑いで、複数企業に立ち入り調査を実施。その後も調査を続けた結果、4社がドイツ、フランス、オランダ、ベルギーで価格カルテルを結んでいる疑いが強まったとして、制裁手続きの前段階である異議告知書を昨年7月に送付していた。

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欧州委によると、カルテルが行われていた期間は2000年6月~09年1月。ハイプルグとクラースが開始し、シュトゥルクが03年3月、コックが05年2月から参加した。4社は価格を取り決めていたほか、販売量も調整していた。4社を合わせた欧州経済地域(EEA)のエビ市場でのシェアは80%程度に上るという。

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制裁額はハイプルグが2,708万2,000ユーロ、シュトゥルクが113万2,000ユーロ、コックが50万2,000ユーロ。クラースはカルテルを欧州委に通報し、調査に協力したことから、制裁を全額免除された。

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