2014/2/3

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏景況感指数の回復加速、1月は11年7月以来の高水準

この記事の要約

欧州委員会が1月30日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は100.9となり、前月の100.4から0.5ポイント上昇した。景況感の改善は9カ月連続。長期平均の100を30カ月ぶりに突破し、2011年 […]

欧州委員会が1月30日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は100.9となり、前月の100.4から0.5ポイント上昇した。景況感の改善は9カ月連続。長期平均の100を30カ月ぶりに突破し、2011年7月以来の高水準まで持ち直した。

ESIはEU内の企業経営者と消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。1月は製造業、建設業で低下したが、サービス業が1.9ポイント、消費者が1.8ポイント、小売業が1.6ポイントの幅で上昇した。

EUベースのESIは前月を0.9ポイント上回る104.7。主要国のドイツが0.7ポイント、フランスが1.1ポイント上昇し、牽引した。

アナリストらの間では、「ユーロ圏経済の回復が、今年に入って勢いを増しているようだ」(蘭ING銀行のエコノミスト)といった見方が出ている。