2014/2/3

競争法

ポリウレタンフォームのカルテルで制裁、欧米3社に1.1億ユーロ

この記事の要約

欧州委員会は1月29日、欧米のポリウレタン製造4社が自動車用シートやマットレス、クッションなどに使われるポリウレタンフォームの販売で価格カルテルを結んでいたとして、うち3社に総額1億1,407万7,000ユーロの制裁金支 […]

欧州委員会は1月29日、欧米のポリウレタン製造4社が自動車用シートやマットレス、クッションなどに使われるポリウレタンフォームの販売で価格カルテルを結んでいたとして、うち3社に総額1億1,407万7,000ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。

制裁を科されたのは米カーペンター、ベルギーのレクティセル、ユーロフォーム(レクティセルとオーストリアのグレイナーの合弁会社)。英バイタもカルテルに参加したが、最初に欧州委に通報して調査に協力したことから、制裁を全額免除された。

欧州委は今回のカルテル疑惑の浮上を受けて、2010年7月に関係各社への立ち入り調査を実施し、事実関係の究明に着手。その結果、バイタを含む4社が05年10月から10年7月まで5年近くにわたって価格を談合で調整していたことを確認。制裁を科すことを決めた。

制裁額はカーペンターが7,500万9,000ユーロ、レクティセルが744万2,000ユーロ、ユーロフォームが1,481万9,000ユーロ。このほかユーロフォームとレクティセル、グレイナーが連帯責任で計936万4,000ユーロ、グレイナーとレクティセルが連帯責任で744万3,000ユーロの支払いを命じられた。