2014/2/10

欧州ビジネスウオッチ

三菱重工、デンマークの船舶設計会社と提携

この記事の要約

三菱重工業は5日、デンマークの船舶設計会社オデンセ・マリタイム・テクノロジー(OMT)と船舶エンジニアリング事業で提携すると発表した。造船分野で豊富な蓄積を持つ両社が組むことで、多様な船種を効率的に設計するとともに、ライ […]

三菱重工業は5日、デンマークの船舶設計会社オデンセ・マリタイム・テクノロジー(OMT)と船舶エンジニアリング事業で提携すると発表した。造船分野で豊富な蓄積を持つ両社が組むことで、多様な船種を効率的に設計するとともに、ライセンス事業を拡大していく。

提携では三菱重工が主に推進性能面の開発を担当し、船型のデザイン、モデル試験、省エネ装置の開発、プロペラの開発などを行う。OMTは主として三菱重工が開発した船型に基づく概念設計、基本設計を受け持つ。

両社は豊富な経験を持つコンテナ船のほか、バルクキャリアや中小型液化ガス運搬船の開発も行う計画。OMTは中国市場で評価の高いバルクキャリアのデザインを保有しており、これに三菱重工開発の船型や省エネ装置、プロペラを採用することで、より高い性能を持つデザインとしていく。

OMTは造船会社オデンセ・スティール・シップヤード(OSS)から2010年に分離・独立した船舶設計専業会社で、OSSが培った技術・ノウハウをビジネス展開する権利を持つ。